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+ マークスの山(下) 講談社文庫 +

マークスの山(下) 講談社文庫

高村 薫
おすすめ度:★★★★★
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改訂後の方が好き
おすすめ度 ★★★★★

最初に出版されたもの、改訂版、両方読みましたが、この文庫の方が断然いい。前のより、水沢の台詞がすごく少なく、精神の荒廃ぶりがとてもリアルに描けていると思う。私は真知子に感情移入し過ぎてしまい、水沢が自分の身近にいたらきっと真知子の様に愛してしまっただろうと思った。ラストは泣ける。連続殺人犯の死をこんなに悲しいと思ったことはない。水沢の遺体を見た時の戸部刑事の言葉がまた泣ける(この台詞も文庫の方が圧倒的に良い)。最初に出版された方のラストの1ページが削除されていたのも良い。あれは書かなくても読者は容易に想像できるから。



怒涛の盛り上がり
おすすめ度 ★★★★★

人から薦められて初めて読んだ長編の高村作品でしたが、これですっかりハマりました。
とにかく夢中になれる文章の力。特に最後の盛り上がりは、何度も何度も繰り返し読んでしまうほど魅せられました。
長編になればなるほど、作品の魅力が増す人だと思います。私のような高村薫初心者には特にオススメできる作品です。



すごい人間劇!
おすすめ度 ★★★★★

「レディジョーカー」を読んで感動した高村薫の、合田雄一郎警部補が出てくる第一作目、と友人が教えてくれて読んだ。第二作目が「照柿」、そして第三作目が「レディジョーカー」だそうだ。

壮大な構想力。アルプス北岳、登山、警察、社会に関する緻密で細密な描写。一体この作者の頭の構造はどれだけ精密にできているのだろうと感嘆する。自分の粗雑でスカスカな頭と比べるのも僭越だが、殆ど想像がつかないほどだ。

人間や、人間がつくる社会の表も裏も、綺麗さも汚さもすべて認識し、既成社会というものはどちらかというとエスタブリッシュメントの、或いは既得権益者の都合のよいようにできている故、それ以外の人間たちにとっては「裏」や「汚」面の方がより強くはびこっていて、往々にしてどうしようもない閉塞感を覚えていることをも認識した上で、それでも人間の良心、フェアネスに上位価値をおき、時に絶望的な状況に直面しながらもあきらめない人間達を描く。ミステリーやサスペンスの枠に収まりきれない、人間そのものを描いた骨太な小説だ。

どういう展開になるのだろう、と先を急ぐように読むのだが、単にエンターテイメントとして楽しめるのではなく、常に何か重いものを突きつけられているような気になる。そういう意味では人によって窮屈さを覚えるだろう。私の場合は、合田のように猛烈に仕事をしているか?と自分に問うと恥ずかしくなり、また、このように緻密な小説を書く高村薫のように仕事をしているか?と自省するとまた顔を上げられなくなる。これが私の居心地の悪さの正体らしい。合田や高村に負けないくらい頑張っている人は窮屈さも覚えず楽しめるのかもしれない。



ラストに向けての収束
おすすめ度 ★★★★★

上巻は中盤あたりからたるんでしまって面白くないなーと思っていたのですが、下巻のラストに向けての収束、その文章に舌を巻きました。
登場人物それぞれの背景が細かいため、それが逆に読みづらい部分もあったんですが、それでもこの構成力は素晴らしいなと。
一読しただけですが、破綻がない上、取材力がすごい。
下巻、ラストまで読んでよかったと思えるような水沢の最期も圧巻です。



執念の先には…
おすすめ度 ★★★★★

 第109回直木賞受賞作品。
 「宝島社 このミステリーがすごい!」 1994年度 第1位
 「宝島社 『読者が選ぶ』過去10年のベスト20」 第10位
 「宝島社 覆面座談会が選ぶ『過去10年間のベスト20』」 第2位
 「週間文春 傑作ミステリーベスト10」 1993年 第1位
 「週刊文春 二十世紀傑作ミステリーベスト10」 第3位

 私は本作品で人間の執念というものの凄さを痛感しました。犯人の執念、捜査官の執念、事件を闇に葬り去りたい人の執念等々…
 この下巻では様々な執念が一つの事件へと向かっていきます。
 そして、いよいよ、バラバラだった話が一つに集約されていきます。対象は同じでも、それぞれ形の違った執念が一つになった時、事件は結末を迎えます。

 いったいそれぞれの執念はどういった結末を迎えるのか…
 最期の最期まで目が離せません。しっかりと見届けてください。

 上下両方の私のレビューを見てくださった方がいらっしゃいましたら嬉しい限りです。
 ありがとうございました。

 ソレデハ…

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