ナルニア国物語の2巻目。ふいにナルニアに戻される4人。しかし、王としての自覚を徐々に取り戻し、カスピアンを助ける。やはりアスランが来ると、心強く感じる。著者の天国への強い憧れを感じたように思う。
独特の雰囲気が魅力的おすすめ度
★★★★★
この本では、ぺペンジー兄弟は、カスピアンを王にし、ナルニアをよみがえらせます。一巻では主人公だった四人も、二巻では少し脇役的な部分があり、そこが面白いところです。
また、ルーシィにはアスランが見えたのに、ピーター、スーザン、エドマンドにはすぐにはアスランが見えなかったのも、注目すべきところでと思います。幼いほうが、夢を信じる心があるということなのでしょうか。大きくなると現実的になるのはしょうがないと思うのですが…。どうなのでしょうか。。
とにかく、ナルニア国物語のよいところは、良い事がいっぱい書かれているのに、説教くさくないところですね。心にすんなり入ってきます。ところで、訳が嫌だという人もいるようですが、私はこの、古い感じの訳が大好きです。ナルニアにぴったりだと思います。
訳が・・・。おすすめ度
★★★★☆
ストーリー自体は楽しめますが、前回と同じ様に日本語訳が微妙なので
所々の文章を理解するのに苦しみます。
それにストレスさえ感じなければ、面白く読めると思いますよ。
キャラクターはとても魅力的です。
前作よりも登場人物が増え、個性的なキャラクターが多いので
実写になるとどんな感じになるのか、気になりました。
今回登場した人物(?)は後々の物語でも重要な役割を果たしそうなので
ペペンジー兄弟だけでなく、彼等の成長も楽しみです。
自然対人間
おすすめ度 ★★★★☆
「ライオンと魔女」から数百年たったナルニアは、テルマール人が治めていた。そこでは、かつてのナルニアの歴史は消され、人々は追い出されていた。正当な後継者カスピアン王子のつのぶえに呼び出された四人が、彼に協力しかつてのナルニアを取り戻すために力を尽くす冒険談である。
この第2巻は、「自然対人間」の対立が色濃く語られている。自然を隅に追いやり人工的な世界を築き上げた世界に、主人公たちが「自然」を取り戻そうと活躍する。同時に、「正当」なものが勝つべきであると主張する。児童書として、前作よりやや教訓的な要素が強い作品になっている。