・82年に高校の修学旅行で京都に行ったときに友達から貸してもらったテープで初めて聴き、旅行の間ずーっと聴いていたのを憶えています。当時大貫さんは30歳になるかならないかの頃。編曲している坂本龍一さんのFM番組に「クリシェ」の紹介を兼ねてゲストで出演されたとき、坂本さんに「もう立派なおばさんですねー」と言われて「まーだ、まーだ」とおっしゃっていました。
・それから23年が経ち万年平社員として超満員電車に揺られる毎日ですが、電車で聴くi-podには、まだ「クリシェ」から何曲も選んで入れています。たぶん一生聴くのかも。
20年間の大貫妙子おすすめ度
★★★★☆
久し振り というか 約20年振りに大貫妙子を纏めて聞き返そうと思って まず一枚目が本作である。
大学時代に坂本龍一にはまってたどり着いた 大貫であり 本作であった。1980年代半ばという時代は ニューアカデミズムであり、YMOの晩年であり 村上春樹がまだカルト作家であった。その頃は 貸しレコードで 言葉通りレコードを借りて テープにダビングし、ウォークマンを鞄に入れて 喫茶店に入った。金はないものの 時間だけはありあまるほどあった日々は 今思い出すと 不思議なくらい曖昧であるが その時々の「バックグラウンドミュージック」は 一人一人にあるわけである。そんなわけで この CLICHEも 僕のささやかな学生時代のひと時を彩った 美しいアルバムであったわけだ。
20年経った今 早朝の家で聴いていると 当時の自分が 眼前に現れる思いがしてならない。大貫妙子のボーカルは 今でも 限りなく透明である。坂本龍一のアレンジは 懐かしくもポップである.....聴いている自分だけが 気がついてみると40歳である。しかし この20年間でも 自分はあんまり変わったわけでもないなあ。 そんな 妙な内省気分になってしまう。
以上いささか個人的コメントですが 年を取るということは こういうこのも含む現象なのでしょうと勝手に納得しています。
ところで このアルバムは傑作ですよ。
カルトな曲おすすめ度
★★★★★
「黒のクレール」は絶対的な存在感を持ち 色褪せる事なく 静かに輝き放つ名曲です。
この手の曲は 今となっては誰も書く事のできない 到底不可能な 職人の域に達っしている
他の曲は 80年代に翻弄されて 私には どうも・・・・
きれいな音があふれる。おすすめ度
★★★★★
しばらくぶりにこのアルバムを手に取りました。
高校生の頃、擦り切れるぐらいに聴いたこのアルバム。今もやっぱり新鮮な大貫さんの声です。
なんて前向きでクールな音なんだろう。
前に前に進みたい、そんな気持ちにさせてくれます。
高校生の頃の自分はまさにそんな気持ちを持ち続けていました。
そんな想いを今も大事にしたいと思います。
なつかしいけど、アレンジが。。
おすすめ度 ★★★★☆
アナログ盤で擦り切れるほど聞きましたが、ピーラビはアレンジ違いですね。このころの大貫妙子が一番好きです。ロマンティーク、アヴァンチュールとともに、オススメです。