華麗な脚技も必見 おすすめ度 ★★★★★
舞台は1943年、第2次大戦下のドイツ南方ゲンズドルフ収容所。
捕虜にされた連合軍の将校たちが、何とか軍本部と連絡をとりたがっている中、
ドイツ側は、収容所内の捕虜の健康管理や、条約を守る名目で、
グラウンド内で、連合軍の兵士にサッカーをさせていました。
ある日、ドイツ情報将校フォン・シュタイナー(マックス・フォン・シドー)は、
戦前、英国ナショナル・チームのリーダーとして活躍していた
コルビー大尉(マイケル・ケイン)の姿を見つけます。
聞けば、他にも元サッカー選手が多数収容されているとか。
そこで、シュタイナーは、『ドイツ・ナショナル・チーム対連合軍捕虜』の
サッカーの試合開催を思いつきます。
ドイツの戦意高揚と、連合国軍に対する自軍のゆとりを見せ付けるため、
上層部にもこの案が通ります。
そんな中、これを脱出の大チャンスとみた連合軍将校は、ある男をチームに入れます。
アメリカ軍大尉ハッチ(シルヴェスター・スタローン)です。
身体能力は高く、潜入工作なども出来るたたき上げの大尉なんですが、
困ったことに、サッカーのスキルがめちゃ×2足りない^^;。
更に、サッカーの試合自体も、ドイツ軍はプロパガンダの一環なので、
この試合に何としても勝つつもりで、自軍の有力選手には万全の準備をさせ、
試合進行も、ドイツ側を有利に運ぶ算段。
両軍に入り乱れる様々な思惑と、着々と進む脱出計画、サッカーを通して伝わる
両軍との間の奇妙な関係が、物語を地に足のついたものにするのと同時に、
サッカーの神様ペレを始めとするスター選手も、数多く出演し、
華麗な脚技も見所です。
果たして、連合国軍は、サッカーに勝利することができるのか。
はたまた、大脱出作戦は成功するのか。
盛り上がる試合の展開とともに、手に汗握ること請け合いです。
鑑賞後、スッキリと爽快感が広がる名作です。
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