ラテン映画音楽の最高峰おすすめ度
★★★★★
「トーク・トゥ・ハー」は個人的には2003年の映画音楽部門でNO.1だと思う一作です。
アカデミー賞にはノミネートもされませんでしたけれど、映画音楽が果たす役割である感情表現に満ち溢れたアンダースコアは孤独と悲しみを高貴ともいえる一段高いところへと導いています。
この映画の主人公はマルコ(アルゼンチン人ライター)だと思いますが、この孤独な男の感受性が触媒となって観客を衝き動かしているに違いないと思います。
カエターノ・ヴェローゾの挿入歌もなんでもない歌といえばなんでもないのですが、映画の中での使われ方はとても見事です。
かといって、感傷的すぎもせず見事なバランスを誇ったサントラであり、ぜひ多くの方々に聞いていただきたいと思う1枚です。