主役の魅力も、ロマンスも、サスペンスも、悪くはないけど全てそこそこおすすめ度
★★★★☆
ヒロインは、イギリスの寄宿学校を次々と放校になり、
密漁者の船で英仏海峡を渡り、1人でフランスの祖父の屋敷へ辿りついた
じゃじゃうま娘。
最近祖父の秘書になった、謎めいたヒーローは、
ヒロインのやることなすこと気に喰わず、
笑い声が大きすぎる、男性と戯れすぎる、ドレスが大胆すぎると
小言ばかり。
祖父の意向で しぶしぶイギリスに戻る旅に出たヒロインは
さっそく逃げ出し 同伴者のヒーローを激怒させ・・・
出だしこそ、次に何をするか予測不能なヒロインだったのですが
なんだかイギリスに着いてヒーローの正体がわかったあたりから
最初の勢いがトーンダウン・・・
(めちゃくちゃ気が強くって無謀なヒロインが逃げまくる
「獅子の花嫁」みたいな展開になるのかなーと思ったのですが)
ヒーローも基本的に傲慢なんだけど、意外に弱腰っていうか・・・
ヒロインを守るため2人は便宜上の結婚をするのですが
当然「夫の権利」は行使するよね、と思いきや・・・
2人が出会ったきっかけ「何年も前に寄宿学校で起きた不可解な事故と
最近になって起きたその目撃者の連続死」の謎についても、
そこそこ面白いけど、謎解きとして又はサスペンスとしては若干弱い…
及第点ではあるのだけど それなりといえばそれなりというか
ヒロインのじゃじゃ馬っぷりとか ヒーローの鬼畜っぷりとか
謎の殺人犯に追われる恐怖、とか 何かひとつ突出するものがあれば、
ということで 厳密には★3.5です
気も芯も強いヒロインおすすめ度
★★★★☆
テッサはわがままで、癇癪持ちで子供みたいなヒロインかと思ったのですが、
なかなか芯が強く、自分の気持ちに正直な女性でした。
一方、ヒーロー・ロスは、妻を亡くしたことにより、
罪悪感と妻への想いに折り合いが付かず、自分の気持ちを認められません。
だけど、そんなことに満足するようなヒロインではなく・・。
原題「The Bride's Bodyguard」
ラストまで止まらず読めましたが、ちょっと物足りません。
ソーントンの作品はいつも、何かが足りないんですよね。
悩んでいるのはわかるけど…
おすすめ度 ★★★☆☆
裕福なフランス人銀行家を祖父に持つヒロインは、ある日、祖父から故郷のイギリスへ行くようにと言われます。同行するのは祖父の秘書。
お互い相手に対して反感を抱いていた二人は、ことごとく対立するのですが、いつしか惹かれあうようになり…
自分の知らないところで勝手にイギリス行きを決められたヒロインは怒りまくります。
なぜなら、イギリスにはいい思い出もなく、ようやく自分を愛してくれる人の許で暮らせる幸せを感じていたのですから。
その他にも、ヒロインにいくつもの重大な事実を隠している「後見人=秘書」やその仲間たちの行動は納得できるものではありませんでした。
「後見人」は常に自分を正当化しようとしているようにも見えて、ヒロインじゃなくても腹が立ちます。
過去の事件で負った彼の心の傷も理解出来ないわけじゃないけど、ラストにどこか物足りなさを感じてしまったのは私だけでしょうか…