話を長引かせることなく最終巻となったことに満足しています。続きや番外編があれば読みたいとは思いますが、男性漫画的だらだら(ちょっと人気あると延々つづく)でなくて良かったと思っています。ストーリーの展開を楽しむというより各キャラクターの動向がストーリーに繋がってゆくのを感じられとても楽しめました。最近はロールプレイング的な漫画が多く(嫌いではないですが)ストーリー展開の上にキャラクターが乗っていると感じてしまうもの…ストーリー重視している分それはそれで楽しめるのですが、このように魅力的な人物重視の上にストーリーが成り立っていく楽しみは頭でなく肌で楽しめました。
88-92's、スタイリッシュ!おすすめ度
★★★★★
SEX。
私がこの作品を知ったのは、浅田弘幸の「I'll」のあとがきででした。
その頃から発刊されていなかったのだとしたら、えらいことです(笑)
全七巻、読み終わって、正直な感想は「もっと読みたかった」です。
この続きがもっと読みたかった。
ケイタイもパソコンもない、ヒロインのスカートも長い、そんな時代の話をもっと読みたかった。
全体的にエピソードをもっと詰めて欲しい、という感じは否めませんが、読んでいて気持ちいい。
でも、これがスタイリッシュかと言われると、私は「泥臭い!」と言ってしまう。
この作品には同じ系統としての、現在の田島昭宇(サイコ)や浅田弘幸(I'll)ほどの完成度はないと思います。
でもいい。
スタイリッシュな泥臭さなのか、泥臭いけどスタイリッシュなのか、なんかその辺はよくわかりませんが、かっこいい。
今、在日米軍を扱うなら必ず出てくるであろうシビアさが前面にないので、割とすんなり読めます。
表題「SEX」も、「交わり」と「男女の性を分けるもの」とするのなら、
その象徴のように反復される「金網」のイメージが強調される気がします。
女の子は赤い血、男の子は青い血、そして「血はオイルに見える」色盲のユキ。
ユキ、カホ、ナツ、そして第四のセックスである女ユキ、それぞれにとっての境界としての「SEX」。
これはスタイリッシュなのか? 泥臭いのか?
もうどうでもいい気がします(笑)
私はこの作品が好きです。
完結読みたかったけど、悲しい!
おすすめ度 ★★★★★
ついに最終巻!ユキの正体がついにわかった!のはうれしいけど、カホ、ナツ、ユキの三人が、ただじゃれあってる感じが凄く好きでした。そんな日常を、ずっと読んでいたかった。
でも、1巻からイッキ読みしたときの満足感、最高です!