週末を使って一度、読んだらいいと思いますおすすめ度
★★★★★
正直にいうと、ナポレオン・ヒル博士が印刷された、独特な表紙に怪しさを感じてずっと本書を避けてきました。
本書を読んだ読後感は意外と爽快でした。
斜めに構えて星を1つ着けるのは簡単。でも慎重に読んでみれば真意をつかむことができます。
「濁った水溜りの上澄みをすくう」ように読めば、斜めから構えた意見など言う余地はありません。
事実として、本書は洗脳まがいで過激な言葉がたくさんあります。
『あなたも目覚しい成果を出せる!』と、過激な言葉で読者を飲み込もうとします。
身を任せて飲み込まれれば、あたかも自分も『成功できる』ように感じるのです。
それを一時的なトランキライザーとして読むのも、私はアリだと思います。だって気持ちが良いから。
もちろん本書のとおり、成功するまで継続すれば失敗にはならないので、
本当に目標を立てて計画的に忍耐強く実行すれば、目標を達成できるでしょう。
過激な言葉に対してアレルギー反応が出るような場合は、もっと慎重に読む必要があります。
本書の真意は、単純に『自分の目的を達成する』方法について書かれているだけで、
『目覚しい成果・成功』を煽っているわけでも強制しているわけでもありません。
期待を持ちすぎて読んじゃダメです。読むだけで「成功」するわけがありません。
逸話として出てくる成功者の行動から、自分なりに「成功の法則」を盗み、アレンジするしかありません。
誰も「成功」を保証なんかしてくれないのです。斜めに構えて読んだって何も学ぶことはできません。
濁った水溜り(過激な言葉)の上澄み(真意)をすくえば、学ぶことはたくさんあります。
本書が気になる方、気になるけど踏ん切りがつかない方も、とりあえず週末を使って一度、読んだらいいと思います。
必読!おすすめ度
★★★★★
成功したないのならば必ず読むべきです。
聖書の次に読まれているというだけあります。
私はこの本をすでに20回以上読んでいます。
それだけの価値があります。
私は、これからも何度も何度も読み返すことでしょう。
概要
人は自分が思い描いたような人間になるという。すなわち思考は現実化する。原題は『The Think and Grow Rich Action Pack』。「Rich(富)」とは金銭的なもの精神的なもの、いずれをも指す。自己啓発である。「自己啓発」の語に警戒心を感じたら要チェック。そういう人こそ本書を読む価値があるかもしれない。 著者のナポレオン・ヒルは、鉄鋼王カーネギーの発案に乗り、20年間無報酬で「成功哲学」を徹底的に研究した。カーネギーが見込んだ500人をインタビューし、彼らが成功していく過程を子細に追視。そこに共通する“思考”と“やりかた”を体系的にまとめたのである。驚くべき偉業である。この本は、なぜ「あなた」が今の「あなた」なのかをやさしく教えてくれる。不安の種を取り除き、未来を自分の思う方向に切り開いていくすべとともに。
確固たる願望を持つこと、決断、信念、忍耐、マスターマインド、計画の組織化が成功の扉を開ける鍵であると説き、「欲しいものを知れば、それは得られる」「他人を傷つけてまで成功することほど、愚かなことはない」という。そして「勝利者は断じてあきらめない」とも。リンカーン、O・ヘンリー、フォードなどが、それぞれが持っていた負の面をいかに克服し成功し得たのかは、わかりやすい事実であるだけに心にずっしりくる。
読み進めていくうちに、アメリカ合衆国がなぜ繁栄の現今にあるかがあぶり出されてくる。彼らは先人の成功の哲学をまじめに学んできたのであろう。誰もが必ず成功できると心得ているのだ。自分を知り、明確な目標を掲げ決断しさえすれば。
本書はベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』の原典なのであろう。(本所 凱)