正義とはなんだろうおすすめ度
★★★★☆
サンドラ・ブロックやマシュー・マコノヒーがでています。話はある黒人の女の子がレイプされ、殺されかけます。犯人は白人の男二人。その男たちを女の子の父親が銃殺します。事件が起きたのはアメリカ南部で根強く黒人に対する差別が残るエリアでした。その父親の罪を巡って起きる裁判にまつわる話です。
今時こんな差別はないと思いたいというようなシーンが何度もでてきます。黒人が、白人が、という数々の発言。そして裁判に関わる人たちを脅す人たち。裁判の行く末はどうなってしまうのか、はらはらします。本当の正義がなんなのかはわからないけれど、大事なことってなんだろうと心に波紋をなげかける映画でした。
概要
ミシシッピー州カントンの裁判所で、ふたりの白人青年に暴行された黒人少女の父親カール(サミュエル・L・ジャクソン)が犯人を射殺。新米弁護士ジェイク(マシュー・マコノヒー)は彼を弁護することになるが、人種差別のはびこる南部の町を舞台に、やがて事件は白人と黒人の対立という大きな社会問題へと発展していく…。
ジョン・グリシャムのベストセラー小説を『タイガーランド』などジョエル・シューマカー監督が映画化。アメリカ映画では繰り返し描かれてきた人種差別問題をモチーフにしているが、ここで彼は単に多彩なキャストをさばくといった職人芸だけではなく、グリシャム小説につきものの作り物めいた物語性をいかに払拭させ、社会的反骨の姿勢をもって演出に腐心しているかが容易にうかがえる。ケヴィン・スペイシーが憎まれ役検事を熱演。(的田也寸志)