シリーズ最終巻。 おすすめ度 ★★★★★
鬼外カルテの最終巻となる作品です。
仲間であった妖異族を見送ってきた鬼外、ひとりっきりとなった彼が思うのは遠い昔のこと。
ずっと一緒だった仲間、太夫が去ってから、彼は過去の自分を探すたびに出ます。
過去の彼の名前は平賀源内、福内鬼外、という名前で読み物などをかき、そして本草学という医者の分野でも活躍し、エレキテルをつくりあげた多才の人。
しかしそんな彼が抱えた孤独、そして『人生五十年のうちに何かを成し遂げないと永遠の虚空をさだようこととなる』と鬼に予言された、彼に待つ運命は?
切なく悲しい…この第二巻です。
二巻は鬼外の孤独がとても切ない巻でした。
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