ヴァージンブルース! おすすめ度 ★★★★★
1975年7月に発売された『絶唱!野坂昭如』のCD化に際して、⑬から⑯曲目に同年9月に発売された『野坂唄之新古今集より“春・夏・秋・冬”』を追加収録した、事実上の2in1のCDです。 70年代の野坂さんの作品はライヴ盤が多く、しかも残念な事に未CD化作品が多い中で、本作品はスタジオ録音で代表曲が多数収録された、ベストアルバムと言っても過言ではない貴重なCDであると思います。 野坂昭如というパンク親父の魂が唄に乗り移ったかの如く、ここまで一人の人間の生き様を感じさせる唄は、現在の音楽界からはなかなか生まれ得るものではないのではないでしょうか?曲調こそ歌謡曲ですが、彼の生き様がそれを凌駕して「ロック」を感じさせてくれます! 以前、渚よう子さんがこんな事を述べておられました。 「モテる男は何かがちがう…。女というものはよせばいいのに、“悪い奴”にひかれていくものなのだ。昨今の精子の薄そうな男性諸君はそこら辺を野坂から盗みとってほしいものである。」(ロック画報18号より) 日本が誇る「エロ師事」のヴァージンブルースを是非聴いてみて下さい!
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