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男たちの大和/YAMATO 限定版

佐藤純彌
おすすめ度:★★★★★
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戦争で何を守るために死ぬのか、死ぬ意味、生き残る意味を問いかける
おすすめ度 ★★★★☆

太平洋戦争末期1945年4月の春。
三千名近くの犠牲者と共に東シナ海に沈んだ戦艦大和。

太平洋戦争の犠牲となった、戦艦大和の乗組員やその家族の過酷な物語。

冒頭「タイタニック」の如く、海底で撮影された大和の姿でドキュメンタリーと
して始まり、
戦艦大和の乗組員の家族役・内田真貴子(鈴木京香)と、
当時15歳で戦艦大和の乗組員だった老人役・神尾(仲代達矢)の記憶を辿る。

戦争は結局政府の上層部が起こし、国民に強制し国民が犠牲となる不条理なもの。
戦争で政府?のため、誰かを守るために死ぬ意味、生き残る意味を問いかける。
「死なんといて。死んだらいけん。」
随所に散りばめられたこの言葉は、胸を詰まらせる。

しかし、「死ニ方用意」。
戦艦大和は不条理な特攻突入の玉砕作戦へと駆り立てられる。

戦闘の映像はこれまでの日本の戦争映画の群を抜いて、迫力があり、
壮絶に悲惨に描いている。

しかし戦争映画として、まだ一つ大事なものを満足していないように思う。
それは、死ぬという事がどれほど痛くつらく苦しいものか。それを完全には表現しきれていない。
銃弾に撃たれて死ぬ瞬間の、苦悶、断末魔の恐ろしい表情。
日本の戦争映画はその死ぬ瞬間の表情を隠し、あえてなのか表現しない。

死と言うものの重さをもっときちんと表現することで、
本当の意味で戦争の悲惨さ、不条理さ、
そして生きていることの有り難さが表現されるのではないだろうか?
(一点反町演じる森脇が銃に撃たれる表情。その表情が最もそれを表している様に思う)



大傑作!!
おすすめ度 ★★★★★

『市民ケーン』に匹敵する大傑作!!回想形式と記録フィルムの積極的な流用という点で、両作品は相似形にある。だだし『市民ケーン』は歴史劇であり、これは真に現代劇という点は異なるが・・・この映画、一言でいえば鈴木京香の自分探しの旅の映画である。つまりロードムービーということになる。タイトルの『男・・・』は主人公がまさに鈴木京香演じる女性である事の裏返しでもある。歴史劇として見た場合『トラトラトラ』『P・ライアン』等のただの日本版焼き直しということになる。この作品『歴史』はあくまで劇中劇である。例えばそれは寺島しのぶの、本来であれば、あるべき濡れ場がないことでも証拠立てる事が出来る。鈴木京香演じる一人の女性の『心の大和』に濃密な濡れ場など必要も無かろう。戦争映画でもないから、戦闘シーンに極限状況のリアリティも必要ない。ほんの僅かのCG制大和の全体像と船体一部分のフルスケールがあれば申し分ないのだ。劇中劇の戦争にリアリズムを求めてはならない。



内容を描ききれていないことがとても残念です。
おすすめ度 ★★★☆☆

私は原作を読んでから映画館に足を運びました。映画というのはまぁ限られた時間の中でうまく話をまとまなければいけないわけで、仕方がないのかもしれませんが、はしょりすぎというかんじでしたね。あれが映像になるのか!と期待が大きかっただけに、とても残念に思います。

原作は分厚い上下巻2冊。生々しい大和の生存者の証言があまりにリアルで読んだ日の夜は怖くて眠れないほどに衝撃的でした。

戦争を考える映画としては観る価値はありますが、大和に興味を持たれたのなら是非原作も読んでみることをお薦めします。あと私としては硫黄島のほうが最近の戦争映画としてはいいと思います。なんにつけても戦争の悲惨さ、当時の北朝鮮ばりの日本の現実。それがつい60年前のできごとなんだと、自分を含め戦争を実感できない世代には仮想体験できると思いました。
今でも世界で起こってる戦争を他人事と思えなくなるようなリアルさを(どっちかっていうと原作で)アナタも味わってみてください!



最近の日本映画のお約束
おすすめ度 ★★★☆☆

今の日本があるのは、恋人や家族を思いながらも戦争で散っていった多くの人々がいたから。
映画では少年特別兵や下士官などヒューマンな部分に焦点をあてている。
メッセージ的にも映画の作りも「プライベート・ライアン」に近い。

もう一つの主役は戦艦大和。
巨費を投じ売りにしているだけあって、大和の巨大セットで撮られたシーンは良く再現されており迫力もあるが、
ハリボテ感がどうしても出てしまっているし戦闘シーンではCGと絵の質感も違っている。
また大和最期の戦闘シーンは残虐シーンとお涙頂戴シーンだけを見せれば良いと思っているのか、
新しい日本のための「大和の最期」を語るには時間が短くあっけなく安っぽくも感じる。
そして決定的なのが、その戦闘シーン中も絶え間なく流れる音楽が、緊迫感や迫力を削いでしまっているし、ぱっとしない所。
威風堂々とした序盤などでは音楽も良いのだが…。

メッセージを伝えるための台詞・演技・音楽のすべてが大げさでしつこく、見ていてしらけてしまう。
何十年も経ってもまた見たくなる名作とは思えず、スペシャルドラマレベル。おまけをしても平均点。
なんか力が入りすぎて、映画全体の作りの丁寧さが逆に失われているような気がした。
最近の日本映画は大作を作るとどうしてこうなってしまうのか?




概要
2005年4月。鹿児島県の漁師・神尾(仲代達矢)はかつて戦艦大和の沈んだ地点まで一人の女性・内田真貴子(鈴木京香)を連れて行くことに。かつて大和の乗組員であった神尾は、およそ60年前の、あの戦争の日々を思い起こしていく……。辺見じゅんの同名ドキュメント小説を原作に、『新幹線大爆破』『未完の対局』などの巨匠・佐藤純彌監督が手がけた戦争超大作。実寸大の大和を建造しての撮影はリアルな迫力に満ちており、また当時の若者たちの厳しく熱く、そして哀しい青春群像が魅力的に綴られるとともに、組織と個人の関係性にこだわり続ける佐藤監督ならではの鋭い軍隊批判が垣間見られていく。戦時下の女性たちの描写もさりげなく描かれているのもいい。戦闘シーンの迫力は日本の戦争映画で最大規模のものであろう。その上で60年後の現代と対比させながら、明日への希望を示唆する構成も大いに功を奏しており、まさに今の時代ならではの深く温かい人間ドラマの傑作として屹立している。(増當竜也)

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