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男たちの大和 / YAMATO

佐藤純彌
おすすめ度:★★★★★
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素晴らしい
おすすめ度 ★★★★★

 鹿児島に戦後10年たった頃に産まれ、知覧・鹿屋・国分でほんの60年前に起こった史実を間近に目にする機会の多い小生です。この映画の素晴らしさを実感しています。また、俳優さん方の演技に頭が下がります。劇場公開の時に地方上映会があり、近くの文化センターで観ました。もう涙を抑える事が出来ませんでした。また、つい先日廉価な中古DVDを入手して我が家で一人観ております。劇場では、繰り返し観ることは甚だ難しいですが、家では心おきなく何回でも繰り返し観ることが出来てとても有り難く思います。何か力を貰いたいときは、よく知覧の平和記念館に出かけます。展示されている数々の遺品を目にすると、もうそこには言葉にできない世界が広がります。あらゆる事象において、批判や不平をよく耳にしますが、受け入れることの潔さと純粋さを今日も噛みしめております。しかし、この映画は、よく撮ってあります。深く感謝申し上げます。



邦画ゆえに・・・
おすすめ度 ★★★☆☆

先日、ようやく観ることが出来ましたので、コメントを。

この映画の現代部分は、ストーリー的に滅茶苦茶です。
いきなり、大和沈没地点まで行ってくれって頼むシーンがあるのですが、
そんなバカな!と観る側に思わせてしまいます。
それに漁船で行かなくても・・・だし。
邦画ゆえに、ドラマ性を持たせようと苦労してるのは判るのですが、
演出過剰、演技不足でちょっと引いてしまいます。
あぁ、やはり邦画は・・・・と思わせるシーン多数。
もちろん、史実に忠実なんて事はなく、適当に端折られています。

で、本題の大和なんですが、これもCG作成技術不足や、同じ画像の使いまわしが
多数(しかも何回も)有り、没頭できる作品に仕上がっていません。
主砲の発射シーンが泣けるくらい情けなくて、もうちょっと何とかならんかなと、
イライラしてきます。

勉強になったと言えば、帝国海軍のイジメがそんなに陰湿だったのか?ということ。
何かにつけてケツバットで殴りまくって、ホントにこんなので戦争してたの???と
疑問符つきまくりでした。これが本当なら、情けない話ですし、演出だとすると、
ちょっとやりすぎかな、と感じました。

それと、これを見る前に、ウィキペディア等で歴史をおさらいしておくと、映画を
面白く見れます。私は順番が逆で、あとから調べて知ったのですが、あぁ、このシーンは
それを表現したかったのか!というのが判ります。星3つで。



映画としての出来は褒められたものではないが
おすすめ度 ★★★☆☆

映画としては、名作「新幹線大爆破」の佐藤純彌とは思えない凡作。
過去の戦争映画の数々と比較しても人物は極めて類型的だし、豪華出演陣の割りには引き込まれる魅力も感じられない。が、今の時代にこのようなシリアスなテーマのものがヒットしたことそのものが興味深いし、軟派なものばかりが流行るのもおかしいと思うので、☆三つ



欠点の目立つ映画
おすすめ度 ★★★☆☆

この映画の欠点については、”もなりえる”というレビュアーの方がすでに多く指摘されているので、ここでリピートすることはないだろう。それぞれに思い入れがあるようだが、映画で大事なことは現実性(リアリティ)であることをこの映画は忘れてはいないか?

映画にせよ小説にせよ、それを見た者や読んだ者が「映画じゃないか」「小説じゃないか」と思ってしまったら負けである。観客や読者はそれが映画であること、あるいは小説であることを忘れて引き込まれてしまうからこそパワーを発揮するのである(もちろんコメディやファンタシー映画にはまた別な枠組みのリアリティがある)。その意味で、この映画は、あまりに「なんだ映画か」と思わせる部分が多すぎるように思える。

誇張された演技、陳腐なセット、明らかにCGとわかる戦闘シーンなど、きりがない。意気込みは認めるが、名作には決してなり得ない作品だと思う。日本映画が最近いい興行収入を上げているようだが、内容を見るとどうもおそまつである。



海の恐竜「大和」は進化の袋小路に迷い込んだかのようにして滅びていった・・・・。
おすすめ度 ★★★★☆

お正月映画では洋画の「キング・コング」と並ぶ邦画の目玉でした。
日本艦隊のシンボルにして最後の砦、「海の恐竜」戦艦大和と運命を共にした人々を、現代日本と時代をリンクさせて描く。

太平洋戦争末期・・・・・。日増しに形勢が不利になっていく日本軍。海軍は事実上壊滅状態となり、戦艦大和はその巨体の真の力も発揮できぬまま、ただ生き恥を晒しているに等しい状態だった。
莫大な建造費を費やして造られた艦も、計画時には「不沈艦」「世界最大の戦艦」などと賛美されたが建造に時間が掛かり過ぎ、完成時にはすでに海の戦闘の主役は「飛行機による爆撃」に取って代わられていた。
そんな海戦の進化の過程から淘汰される定めにあった「海の恐竜」は、本土への空襲の激しさを増す中、沖縄への出撃を命ぜられる。最早、勝ち目は到底無く、沖縄到着の前の撃沈を覚悟しての乗員・3333名を乗せての「死出への旅路」であった。

視点は下級仕官から語られる。年にして現在の高校生に当たる16歳・17歳の者までもが戦場へ赴かなければならなかったという衝撃。少年たちの準備していたはずの「死への覚悟」も実戦の苛烈な経験の前では、まるで泡の如く儚く砕け散るのみであった。迫り来る数百機の爆撃機が韋駄天の速さで視界を駆け巡るのに対して、それを迎え撃つ「世界最強のはずの戦艦」の攻撃は大半が下級仕官による「手動作業」だった・・・・。
巨体ゆえの小回りの利かなさに、大和は群がる戦闘機の「格好の的」と成り下がるシーンの数々は悲劇すらも通り越して「悲惨」のひとことだ。弾丸は補充できても、それを運び、込める人間の補充はできない。爆撃が命中するたびに仕官の血が飛び散り、命が失われ、大和自身の攻撃も沈黙せざろう得なくなる。
「日本版プライベート・ライアン」といっても差し支えの無い戦闘シーンの迫力は戦艦の「なぶり殺し」という表現がピッタリと合っていて、堪らなかった。
数時間も持たずの沈没は、遠く九州の鹿児島県の岬からも吹き上がる炎が目視で確認できたそうだ。
海上にからくも難を逃れて救助されたのは250名ほど。残りの3000名を超える人員は大和と共に海の底に沈んだ。配置場所の違いで生死が分かれたと思われる。爆撃を受ける可能性は高くとも、魚雷による損壊、そして海水の流入によって逃げ場を失い溺死する危険の高かった船底よりは甲板のほうが遙かにマシだった。

エピソードは終始「悲しいもの」ばかりが続く。主人公が九死に一生を得て故郷に帰るも、無事を祈って待っていてくれていたはずの少女は広島で原子爆弾の犠牲となっていた。唯一の希望は、片目を失っていて最後の戦いの前に潜り込んでいた将校が生存していたこと。そして戦後は身寄りの無い子供たちを多く引き取って育てていたことだ。老人となった少年との再会は叶わなかったが、その娘は父の遺志を継ぎ「大和犠牲の3000名超の兵士の英霊に導かれるようにして」約束の場所へとやってきた。かつての戦友であるところの男を「道案内役」として従えて!。
「救いようの無い展開」に最後の最後で指し示された「希望」。大和の沈没場所、墓所であるところの海からの帰還の舵を取ったのは戦争を知らない「若い命」だった。
「この生命を守るために我々は戦ったのだ!」
そう大和と共に散った3000名の命が、そして戦争を通して失われた多くの生命が無駄ではなかったと信じることの出来るラストシーンに、映画の冒頭で調査のために数十年ぶりに海底から引き上げられたという「大和の遺品」と共に最後に「観客自身」も深い悲しみの海底から浮上できるのだ。


概要
2005年4月。鹿児島県の漁師・神尾(仲代達矢)はかつて戦艦大和の沈んだ地点まで一人の女性・内田真貴子(鈴木京香)を連れて行くことに。かつて大和の乗組員であった神尾は、およそ60年前の、あの戦争の日々を思い起こしていく……。辺見じゅんの同名ドキュメント小説を原作に、『新幹線大爆破』『未完の対局』などの巨匠・佐藤純彌監督が手がけた戦争超大作。実寸大の大和を建造しての撮影はリアルな迫力に満ちており、また当時の若者たちの厳しく熱く、そして哀しい青春群像が魅力的に綴られるとともに、組織と個人の関係性にこだわり続ける佐藤監督ならではの鋭い軍隊批判が垣間見られていく。戦時下の女性たちの描写もさりげなく描かれているのもいい。戦闘シーンの迫力は日本の戦争映画で最大規模のものであろう。その上で60年後の現代と対比させながら、明日への希望を示唆する構成も大いに功を奏しており、まさに今の時代ならではの深く温かい人間ドラマの傑作として屹立している。(増當竜也)

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