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誰?-WHO AM I?

渡辺 謙
おすすめ度:★★★★★
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最高の映画宣伝
おすすめ度 ★★★★☆

 読み進むうちに読者の誰もが“俳優”渡辺謙のファンとなり、この映画を見たいという欲求を高ぶらせるだろう。
 何気なく読んだ原作から1本の映画を完成・公開させるまで、こうして映画は作られていくのかを読者は克明に知る。 どのように俳優が役作りをして演じ、編集しているのかを知れば知るほど、その映画に愛着が湧き見たくなって当然だろう。
 次作は是非、著者を世界で通用する俳優たらしめているバックボーンを主題に書いて欲しいものだ。



自問自答の中で得られたものは何だったのか。
おすすめ度 ★★★★☆

最近はハリウッドなどでも派手に活躍されている。いまや日本を代表する国際俳優のひとり。
そんな彼がこれほどの思い入れで作品作りに関わっているとは正直考えなかった。

偶然手に取った「明日の記憶」と言う本から物語は始まる。
綴った日記に修正加筆するスタイルで、読む負担は少ない。

「明日の記憶」の主人公はある病気にかかる。進む病状、変わっていく自分、家族の生活、仕事。それらの中で主人公本人が感じる微妙な心理変化を映像でどれほどに表現できるか。彼自身が病魔と闘い続けてきた半生、家族のこと、これまでの仕事のことを赤裸々に語りながら自問自答してるように思う。

よく目にする派手なハリウッド映画と比べ、とても地味にそして重く感じられたこの題材だが、ネタバレしすぎない程度で細かく描かれ、そのときの心理描写もされている。撮影の時、そこから離れたとき、取り終えた後、作品として完成させるまでの苦悩が事細かに記されているのだ。ひとつの作品に深くのめり込んでいったことが文章からとても伝わってくる。恥ずかしながらこの本を読むまで「明日の記憶」と言う作品を知らなかった。
映像やその原作本を是非、拝見したい。



自分と向かい合って
おすすめ度 ★★★★★

この本は、いまや日本が世界に誇る俳優となった渡辺謙が、原作「明日の記憶」と出会い、映画化を企画し、製作し、公開するまでの日々を、つづった記録である。映画の公開に先駆けて、彼は、C型肝炎ウィルスが体内に侵入していたことを公表した。それは白血病の治療の中で行われた輸血によるものだった。白血病だけでも大きな戦いであっただろうに、加えて発覚したC型肝炎ウィルスの存在。この本は、病との戦いの記録でもある。何故、渡辺謙がこの原作に引かれ、映画化に情熱を傾けたのか? それは、彼の病気と密接に関わりあっていることは間違いない。罹病した主人公へのやさしい愛情、作品へ注がれるの思い入れからも、それはひしひしと伝わってくる。病気に対して誤解はするな! みんな一生懸命戦っているんだ! 映画の主人公も、渡辺謙も、そしてあなたも! 読んでいて涙が止まらなくなった。映画に感動した人は、この本でも感動してください。映画と病気と真正面から向き合った渡辺謙の姿はすがすがしい。
真摯に生きる情熱の人、俳優・渡辺謙! あなたは私たちに語りかけてくる。WHO AM I? みんな自問して生きているのだ! あなたはいったい誰? 私はいったい誰? 自分と向き合って生きていくのだ。戦いもあるし、失敗もあるし、くじけそうになったりもする。でも、向き合って戦っていこう! 謙さん、勇気をありがとう。



俳優として、人間として、彼の生きる道に感動します。
おすすめ度 ★★★★☆

 淡々とではあるが、彼の人間的魅力が詰まった作品だと思う。

 味のある2枚目俳優ではあったが、映画の主役をはれるほどではなかった彼が、
ラストサムライで注目を集めた後、「明日の追憶」という作品と出会う。
病気と闘いながらも、自らの道をしっかりと歩んでいく。

 その姿が俳優としてでなく、一人の人間として身近に感じられ、一気に読み進めてしまった。
彼が病とどう向き合い、どう生きているのかを知り、同じ病を持つものとして、勇気を与えられた。
 できれば、肉筆のまま、本にして欲しかった。その点で、星を一つ減らした。




俳優の次は・・
おすすめ度 ★★★★☆

渡辺謙という眼光鋭い俳優さんがどんな風に歳を重ねて行くのか、とても興味があります。

自分と同じ時代を生きる俳優さんとして。次のステップをプロデューサーという仕事に眼を向けていった時の心境。きっかけとなる作品に向き合う姿勢。淡々と日記に綴られていく事で、決意の固さを感じました。

ただ病気の事がとても心配ですが、きっと乗り越えて行ってくれると思います。
芸能人に多い、愚痴や暴露話ではない、気持ちの良い本だと思います。


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