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ワイルド・ソウル〈下〉 (幻冬舎文庫)

垣根 涼介
おすすめ度:★★★★★
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大変楽しめつつも。
おすすめ度 ★★★★☆

前作「ラティーノ・ラティーノ」で舞台となるブラジルとコロンビアに
実際行かれて取材されてることには敬服しますし、出来上がった「ワイルドソウル」も素晴らしかったです。

ただ実際行かれたにもかかわらず、作品中に出てくるスペイン語に(きっとポルトガル語も)あんまりな間違いが
いくつか出てくるのが悲しいです。そのくらいちゃんと調べて欲しいし、幻冬社の編集さんにも猛省求む。
元ネタとしておいしく使い倒した移民の話しも、日本でのコロンビアマフィアの話しも
その重さを作品に利用してるだけで、細かい嘘や誇張も多い。娯楽小説にこんなこと言われても作者は心外でしょうが。馳星周がどこかで推薦していたので読んだのですが、さもありなんと思いました。

とにかく楽しめる事は請け合います。ただ重い事実を商品として美味しく利用するに当たって、脇が甘すぎるのが難点。



まさに極上エンターテイメント!!
おすすめ度 ★★★★★

友達から進められて、
上巻の読み始めは南米移民を題材にとりあげた切ない話なのかなぁ…
と感じていましたが、
話がどんどん進むにつれて
展開がどんどん変わっていき、
下巻からはハードボイルドで、
愛があり笑いありの極上エンターテイメントに変わっていきます!

考えさせられるのに笑えて爽快!
読み終えた後もかなり気持ちいいです。

ぶっとい小説ですが、サクサク読めます。
騙されたと思って一度読んでみてください!



極上のエンタテイメント
おすすめ度 ★★★★★

上巻を読んでいたときはそうでもなかったが、
下巻を読み進めるにつれ、ある思いが深まった。
「デビューしたころの船戸与一に似ている。」
大藪春彦賞をとった本書だが、作風は、船戸のほうに似ているようだ。
ただ、終わり方が違うけども。


とにかく楽しい時間だった。
おそらくは、垣根の最もいい瞬間を味わったのだろう。



わいるど
おすすめ度 ★★★★★

たった今、読了した。面白かった。作者がブラジル移民政策に着眼した時点で半分は作品の成功が決まったのではないかな。もちろん作者の技量やセンスの力もある。ケイと云う主人公のオリジナリティ、緻密な取材に拠って生まれるリアリティ。FDの加速に伴って読者はラストまで突っ走る。ただ全面的には絶賛出来ない。はっきり言って文章あんまり巧くない。一部の移民達の辛酸もっと粘っこく描いて欲しかった。しかし日本人が忘れてはならない出来事をエンターテイメントにして幅広い世代に伝える事に成功している素晴らしい作品だと思う。



カラッと晴れた復讐劇
おすすめ度 ★★★★★

アマゾンで生まれたケイは、日本政府の「棄民政策」によりアマゾンの奥地で朽ち果てた両親の復讐を決意する。
ノンストップで展開する社会派クライム・サスペンス。

2005年にNHKで放送された『ハルとナツ』を見て以来、ブラジルに移民した日本人たちの苦労話には興味を持っていましたが、本作で描かれる、国家的な詐欺にも等しい「棄民政策」の実態にはさらに大きな衝撃を受けました。彼らのアマゾンにおける過酷な生活が、非常に綿密に描かれており、著者の綿密な取材の成果が伺えます。

復讐劇というと、通常はどす黒く陰惨なものになりがちですが、本作の主人公・ケイはどこまでも能天気で明るく、暗いイメージを感じさせません。彼らの復讐劇のなんとからっとしていることでしょう!主人公の恋人役の貴子も、いわゆる「ツンデレ」で非常にいい味を出しています。これらの登場人物たちの魅力により、本作は、単に社会派作品としてだけではなく、エンターテイメントとして一級の仕上がりになっています。

主人公たちの復讐の大義に感情移入しつつも、読者にさわやかな読後感を残す良作。そして、日本政府のあり方についても考えさせられるようなすばらしい作品。まだ読んでいない方には是非ともおすすめしたいです。


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