伯爵カインシリーズや魔探偵ロキのテイストが混ざったような、「うーん、どっかで見たな」という感想は正直否めませんが、1冊目よりはキャラの特性もうまく生かしている気はします。ストーリー展開にはまだ練りこみの余地があるとは思いますけれど。
面白いん、ですけどね・・・おすすめ度
★★★☆☆
イラストや話の進み方は面白いと思います。
特にイラストはゴシックモチーフで、そういう雰囲気が好きな方は目で楽しめるのでは。
ただ私が今作で気になるのは以下の二つです。
一つ目は、シエルの性格設定が定まっていないように見受けられます。
1巻より確実にお茶目になっています。あの皮肉さと不遜さはどこにいってしまったの
でしょうね・・・。まあ、このシエルはシエルで悪くないと思いますが、違和感があり
ます。
二つ目は、あれだけ切り裂きジャックについてミステリー感を煽っておいて、なんだ
その結論?と言う感じです。理論も何もあったものではありません。
まあ主人公が悪魔ですからそういう展開でもアリかなと思いますが、ミステリー風味
を使うのなら大・大・大反則な真実かと。ネタバレになるのでぼやかしますが、
魔法や隠し通路や透明人間やらが犯人!というのはあまりにも・・・です。
でもセバスチャンのキャラは味があり興味深いので、星3つです。
目をつむれば、、。
おすすめ度 ★★★★★
執事の正体もわかったものの、まだまだ仕事は終わらない、むしろ増えてます、というような2巻。私は正直、この作品を気に入ってます。
物語の筋書き、絵も綺麗だし黒vs赤なんていう設定も面白い。「あくまで、執事です」的な死神の言葉もまた「おぉー、なるほど」と感心しました。でもまだまだなんですよね、読み応えが薄いんだと思います。ひとつひとつの人物のやる事が中途半端というか丁寧に描かれていないので表面だけな感じで非常にもったいないです。
それでもいい作品だとは思うので3巻もぜひ買うつもりです。