面白い!おすすめ度
★★★★★
桑田、清原に関する本なのに、
二人ではなく、その周辺(しかも、一時スポットがあたったものの
現在はそうではない)にインタビューしている、というのが面白い。
桑田や清原のすごさ、練習量、人格、家庭環境などが分かる本でもあるし、
またプロ野球を知る上でもいい一冊だと思う。
「早く引退する選手は練習しないで遊んでいる奴ばっかり。
オレみたいにね」(作中)とか
「酒飲んで遊んでそれでまだ現役やってるのは佐々岡くらい。
あいつはある意味天才」(作中)とか
「金本に『お前もう少し練習せいや』と言われたけど、
やりたくないものはしょうがない。でもあいつは
ちゃんと練習したから今の地位があるんやな」とか
あまりプロ野球に関心がなかった私にとっては
面白いニュースも多く、華やかな世界にいるように見える人たちでも
その裏ではちゃんと地道な練習を重ねているんだ、ということが
よく分かるいい本だった。
高校を卒業した後、プロに行った人、社会人になった人、
大学野球に進んだ人、それぞれいろいろな道を歩いている。
必ずしも野球をやっている人でなく、
中学生や高校生にこの本を読んでほしい。
大人(親)がいくら言ってもあまりよく分からないけれど、
こういう有名人がいて、その同級生がたくさんいて、
努力の結果はこうなるのだ、ということが分かることは大事だと思う。
また、その逆も。
9つの異なる視点。KKの凄みを再発見。おすすめ度
★★★★★
人選が絶妙。かつてスポットライトを浴び、今は表舞台から去った野球人9名。みんな40歳。曲者揃い。それぞれの野球人生が紆余曲折なら、その後の人生も山あり谷あり。元野球選手のノンフィクションとしても楽しめたし、僕ら一般人の生き方にも何か重要なヒントを与えてくれた気がする。
そして9人それぞれの異なる視点から見たKK。15の夏から25年間、先頭を走り続けるふたりに対する感嘆の声、畏敬の念。知られざる苦悩や葛藤も証言される。いたずらに神格化するつもりはないけど、「桑田・清原って特別な存在なんだなぁ」と改めて実感してしまった。各章の締めは、9人からKKへの檄文の趣。僕たちも楽しめるけど、誰よりも桑田清原本人に読んでほしい。そんな一冊。
桑田・清原再び
おすすめ度 ★★★★★
今、引退の危機にさらわれている清原ともう一度メジャーリーグに挑戦している桑田。彼らと高校時代に戦った男や関わった男たちの話を聞きながら、改めて清原・桑田を考えてみる本だ。偉大なる野球選手となった彼らを、彼らと交わった野球選手はどう思っているのか。大変面白い本でした。そして、改めて二人の今後の選手としての活躍を期待しています。