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ジャニス・ジョプリン
おすすめ度:★★★★★
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しびれる遺作
おすすめ度 ★★★★★

 この方の歌、本当に素晴らしいです。1970年のアルバム
をリマスターしたものですが、オリジナル盤がどんなもの
か聴いたことが無いのですが、結構いい音だと思います。

 そんなことより音楽が凄い。Move OverやらCry Babyとか、
搾り出すような声にしびれます。

 ブルースをベースにした収録曲は全て、力いっぱい歌っ
ています。渾身の〜といった観があります。
 この方は本当に素晴らしいアーティストですね。バンド
のサウンドも生きています。本当に躍動感があります。

 彼女はこのアルバムを遺作としています。そして曲によ
ってはミックス・ダウン(というか細部修正)が完全に終
わっていない作品だとも耳にします。この収録の途中で今
生の人となり、名盤を遺しました。



ジャニス・ジョプリンの凄さ
おすすめ度 ★★★★★

松浦亜弥がコマーシャルでMove Overを歌っていた。
つられて久しぶりにPearlを聴いてみた。

ジャニス・ジョプリンの凄いところって何だろう?
彼女の歌を多少聴いて、そして、彼女の伝記「ジャニス〜ブルースに死す」などを読んで多少なりとも彼女の人生を知っていれば、あるいはPearlのライナーノーツというかあの紫色の「新聞」でジャニスフリークの想いのほどを知っていれば、人間としてのジャニスを尊敬し、愛し、悲しむことができる。私もその一人であった。

ジャニスの生のステージを見たことがないので想像でしかないが、ライブアルバムと比べて、スタジオのジャニスは、飛び出したいのに出られない箱の中でとても苦しそうだ。「Mercedes Benz」や「Cry Baby」「Get It While You Can」などを聴くと、とても強くそれを感じる。とても息苦しい、助けて! … そしてジャニスは翔び立っていった… こんな見方もできるのかな、と、ふと思った。

悲しすぎるほど凄くて苦しい、命の叫びが込められた爆発寸前のアルバムだと思う。 … でもまあこんなことを偉そうに言っているようでは、天国のジャニスから「あんた青いねぇ〜」などと笑われそうな気がする。



ロック伝説の名盤
おすすめ度 ★★★★★

60年代のラブアンドピースというロックの幻想が崩れる大きな原因となるジャニスジョップリンの死(Tr5”生きながらブルースに葬られ”レコーディング予定の前日に亡くなったという)。その死を伝説化し、ロックの歴史に大きく刻みつけたラストアルバム。67年にホールディングカンパニーを率いモんタレーポップフェスティバルに地元の1バンドとして熱唱した事で世界的に知られる事になり、70年までわずか3年を酒とドラッグ、そして本当の愛を求め、その思いをブルースにこめて歌い続け、文字通り命を削って時代を駆け抜けた完全なロックイコン。この盤をほんとうに愛すにはそうした伝説を知る事も必要だが、当時世界の人々の度肝を抜いたブルーアイドソウルは今聞いても古さを感じず、心を揺さぶられる。



60年代ロックの神髄
おすすめ度 ★★★★☆

1960年代の女性ロックシンガー・ジャニス・ジョップリンの死後直後に発表された作品。歴史的名盤と名高い一枚。ジャケット写真からして奔放な女性のイメージが強いジャニズだが、人間の持つ弱さや儚さをも隠さず正直に表現できたストレートなシンガーだったと思う。僕は昔からR&B、ソウル、ブルースを良く聴いてきた人間なので、黒人シンガーのダイナミックで余裕のあるシャウトを聞き慣れているので、ジャニスの声を張り上げビブラートする歌い方に少し物足りなさを感じてしまうところもある。特にボビー・ウーマックのトラストミーでは後半声が裏返ってしまい、出なくなるところがある。(多分、後日オーバーダビングで修正するつもりだったのでしょうが...)本作ではカバー作品に良い曲が多く(当然か?)、バックバンドのフルチルトブギー(ザ・バンドと同じく5人組でダブルキーボードのシングルリードギター)の演奏が素晴らしく聞き惚れてしまう。ジャニスの急死のため、ボーカルなしの彼らだけのインスト曲(生きながらブルースに祀られて)もある。文字通り全速力のハッタリの効いたブギーを聴かせてくれてうれしい。ただし、ジャニス死後の録音(だとしたら上手い演出だ)と思わせる部分もないではない。
しかし、何よりも感動させられるのは、エタ・ジェームズをこよなく愛したジャニスの、全身全霊を込めた熱いソウルだ。曲によっては粗さが見えてくるところもあるけど、白人でここまで歌えた女性は少ない。理屈抜きでリスペクトしてしまう。本作では円熟味というか、じっくりと聴かせる懐の広さを感じさせるところがある。やはり、あの60年代のロック全盛期を缶詰にしたロックの名作といえるでしょう。後半の盛り上がり方がオーティスのTry A Little Tenderness を彷彿とさせるクリス・クリストファーソン(ジャニスの当時のステディマン)カバーのMe and Bobby Maggieが歌詞(バトンルージュで文無しになって、ニューオリンズまでトラックでヒッチハイクして、真っ赤なバンダナからハープを出して皆でブルースを歌ったいうところ)を含めて僕は大好きです。素敵なアルバムをありがとうジャニス、合掌です。
最近出たコロンビアレガシー盤は邪道ですので出来れば無視して下さい。



燃え尽きて逝く・・・
おすすめ度 ★★★★★

ドラッグやアルコールの過剰摂取により命を落としたミュージシャンは数多いが、ジャニス・ジョプリンもその一人。
彼女の遺作となったこのアルバム(レコーディング期間中に死亡)は、彼女の命が最後に燃焼した迫力がまんま封じ込められている。

有名過ぎるほど有名な①はもちろん、アルバム全編を通して振り絞るようなヴォーカルが堪能できる。
アルコールとドラッグで咽喉が荒れていたらしいが、それがかえって凄味を感じさせる。
ヴォーカル入れができなかったためインスト曲になった⑤に、彼女はどんなメロディを乗せるつもりだったのか・・・。
逆にヴォーカルトラックのみの⑧はブルーズそのもの。
息遣いまで聴こえてきそうな魂の叫びだ。


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