名作「失踪日誌」の秘密を解くキーワードがACT50ななこ先生一手御指南をの話にあると思います。ケンイチ少年は1コマ目に登場するホームレスの人の心象では?そう考えると答えは後ろから3コマ目に出てくるセリフになるのでは?(精神分析に詳しい人どう考えますか?)ACT57イラストリーは何だかとても痛々しく感じられます。が、この話も後ろから3コマ目のセリフが重要。芸術家の意志が天才が未来を予測してたのでは?あとこの本には載ってませんが「失踪日誌」から入った人には」「みたされた生活」という作品も参考になると思います。私情ですが246ページのななこはとても綺麗です。日本を癒す女の子ですね。ところで不条理日誌の「へび」が縦波なのは何故?誰か教えてください。
変わったのはななこの顔だけか?おすすめ度
★★★★☆
ジャストコミック版を全巻持っていますが,新作に惹かれて購入しました。
後悔はしていません。新作のACT.58はかなり面白かったし,1ページ劇場の「四谷ロボット」などは,しっかりななこワールドしていて笑えました。
しかし,表紙からしてななこの顔が違う(泣)。ついでに性格も(笑)
しょうがないことなのでしょうけど悲しいですね。
それにしても旧作を読み返してみると,吾妻氏のものを作り出す力にはすごいものがあるとあらためて感じました。
失踪日記も確かに面白かったけれど,ななこSOSでは,氏のセンスだけでなく創造性が光っています。
氏がこのような作品をまた生み出せるようになることを念じてやみません。
吾妻ひでおの行き着くところおすすめ度
★★★★★
「産直あずまマガジン」でACT60を読んだとき、衝撃を受け思わず涙しました。ほんわか不条理SFギャグマンガであった「ななこ」の行き着いたところがやはりこうした現在を映した世界であったと言うこと。(それを象徴するかのようにななこのキャラも長身で足長になっています。)
この1編に限って言えば、商業誌で発表するのは困難な作品であり、自費出版でこそ描けたのでしょう。もしかすると吾妻氏が本当に描きたいものはこうした作品なのではとも思います。
病んだ精神(本人のものに限らず普遍的なものとして)とギャグの融合と言う危険な領域に踏み込み、果たして今後の吾妻氏がどこへ行こうとしているのか気になるところです。
産直あずまマガジン!おすすめ度
★★★★★
帯に「新作3本計48ページをどーんと追加収録!」と書いてあったので何かと思ったら産直あずまマガジン1~3に掲載分でした。時期的には4に掲載の奴も収録できたと思うのでちょっと残念です。あと、ちょっと小ネタですが、ACT60のページ下のほうに何箇所か○(306ページほか)四角(308ページほか)が描いてありますが、あずまマガジン掲載時にはここにページ番号が入れてありました。修正可能なところは消してあるので中途半端に残っています(笑)。
ななこの新作に会えます!おすすめ度
★★★★★
旧ジャストコミック5巻は、連載終了後1年以上あとに出た事もあり、当時入手できなかった人が多いのではないでしょうか?当時、最終話がちゃんと終わっていないのが残念に思っていたのですが、2001年から作者が自費出版の同人誌で新作を書いています。やっぱり、お気に入りの作品だったのですね。
本書には、3話分の新作が収録されており、同人版を入手できなかった人には、大きなプレゼント。表紙からも判りますが、絵柄は、昔より、まるく柔らかい感じになっていて、個人的には大好きです。
そのほか、ななこ1P劇場6ページと、作者のあとがき2ページが収録されています。