なんといっても、『空気』がステキです。おすすめ度
★★★★★
これは、好きだなあ。夜中になんとなく時間があると、ブツ切りでかけちゃう。
「巨人ゴーレム」もそうだけど、流れてゆく画像の空気というか、雰囲気がとても涼しい。
バックのクラシックとか、女優さんのメイクとか、町並み、光と影をたっぷり含んだ風景。
そして、本当にブキミな(行ってみたいよお!)、トランシルバ!
今では、お笑いなんだろうけど、オルラック(ドラキュラのアナグラム)伯爵の恐ろしげで、
どこかちょっと、不死者の哀愁のある名演。そいから、ペスト蔓延のやり場のない終末感。
一連のサイレント・ホラーの中では、
比較的、親しみやすい題材なので、トライしてみるといいと思います。
ホラーの原点おすすめ度
★★★★★
「1番のホラーDVDは?」と聞かれたらこれを上げる。忠実なリメイク版と合わせればさらに興味深い。当時、ヨーロッパから見たトランシルバニアの闇のイメージが実におどろおどろしい。また、廃城に住む吸血鬼、こうもり、夢遊病、幽霊船、ペストを媒介するネズミ、売りつけようとした廃屋などが、主人公の名前のとおり究極の恐怖(マックス・シュレック)を盛り上げる。吸血鬼の長い腕の形や三角屋根の廃屋の形は忘れられないシーンとなっているが、リメイク版でも忠実に再現されている。500円はとにかく安い!(送料が高い)。
おすすめの古典的名作ですっ!おすすめ度
★★★★★
吸血鬼をあつかったホラー映画の元祖です。
ブラム・ストーカーの長篇小説『吸血鬼ドラキュラ』の最初の映画化作品。
1922年制作のフリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウ監督のモノクロ無声映画ですが、単に映画史的な価値があるだけではなくて、当時の技術の稚拙さをこえた映像表現の凄みには、おもわず心を鷲づかみにされる。
キャラクターとディテールの薄気味悪さは、なかなかのものですよ。
後世におよぼした影響も測り知れないものがあり、映画ファンならば一度観ておいて損はない古典的名作だとおもいます。
本来の字幕はドイツ語ですが、このDVDは英語版。
パブリックドメインの廉価な商品とはいうものの、翻訳は特に問題ありませんでした。
画質はまあ時代相応かなあ。
BGMも悪くないでしょう。
英語版では登場人物の名前を原作小説に忠実な表記に勝手に戻してあるので、むしろ親しみやすいのではないかしら。
怖い。おすすめ度
★★★★★
ここまで怖い吸血鬼映画はないです。デザイン最高です。夜中に観るのが至福。
やはり凄い。
おすすめ度 ★★★★★
トビー・フーパーの「死霊伝説」でもパクられていたが、主演マックス・シュレックの奇怪なメイクはやはり秀逸。同じ表現主義の名作に「カリガリ博士」があるが、「カリガリ〜」が誇張したセットでインパクトを与えるのに対して「吸血鬼〜」の方はロケ中心の撮影で押し通している。吸血鬼映画としては史上最恐ではないだろうか。私事になるが子供の頃、本でこの映画のスチールを見て、マックス・シュレックを本物の吸血鬼と早合点したことがある。「バットマン・リターンズ」でティム・バートンも悪役の名前を「マックス・シュレック」としていた。映画オタクらしいバートンの遊びだった。