今までで最高の一冊おすすめ度
★★★★★
マンガデッサンとタイトルにはありますが、”マンガイラスト”の教本であり、コマ割りやトーン貼りなどの、漫画家志望以外の人には無用の長物的なページはほとんどありません。
なので、ただイラストを描きたい人にも十分満足出来ると思います。
基本的に線画を描く事を主としていて、最後に少しだけ色の塗り方が載っています。
大抵のこういった本は、何人かが絵を描いていて、参考にならない人、好みじゃない絵柄の人のページ分は損した気分になりますが、この本は最初から最後までほとんど一人の方が描いています。(表紙の絵より平均的な等身です)
表情、目、年齢、身長、服、筋肉のひねり等、人を描くのに必要な要素はほぼ網羅されていて、いろんなシーンに対応出来ると思います。
絵自体も、癖のない平均的なアニメ絵で、色んな角度で無理なく描かれているのには驚かされます。
ほとんどの教本を売ってしまいましたが、この本は手放せません。
唯一惜しいのは、ほぼ全てラフの状態の絵なので、顔や目などの細かいバランスを見たい時にもうちょっと丁寧に描いててくれれば…と思うことが多々ありました。
素晴らしいけど少し物足りないおすすめ度
★★★★☆
これを参考にすれば殆どの問題は解決出来ます。
内容も充実していて素晴らしいです。
ただ、最も難しいとされるフカンとアオリについてもっと記述して欲しかったと思います。
特にアオリについては横を向いてるものがポツポツある程度でちょっと困ります。
フカンも箱を使った描き方が一部ありましたが、こちらもう少し補足があると良かったです。
意外と中級者以上向け
おすすめ度 ★★★★☆
初心者向けと思われる本かもしれませんが、意外に中級者以上向けかと思います。
その辺の初心者向けの本では足りないものを補いたい人が見る場合に一番効果が発揮されると思います。
ややラフな部分もありますが、そこのうまさを分からない人が見るとちょっと勿体無い部分があるかも。
一見するとやさしめに書いてあるんですが、かなーり難しいことをさらっとやっているので、そこが咀嚼出来ないと辛い部分はあると思います。
リアル系デッサンを一通り過ぎて来て、その上で実用的にイラストとして生かせる部分を咀嚼抜粋、注釈して解説した本なので、
この本の前に基本的なあたり自分で済ませておくって本に思います。
「一通りいろいろ書けるようになってきて、なんか上手く形が取れないけど、これからどうやったらいいんだろう」
って人にはすごくためになるんじゃないかな。
まとめとして、漠然とした知識のままに絵を書いてきた人にはすごくためになる一冊だと思います。
ただ、やや内容が進みすぎているように思うので、線がラフだとか癖があるから分からないとか言う人のための本ではないと思います。
ディフォルメやラフから逆算して、そのディフォルメの仕方も含めて参考に出来る人の場合、脳内でのイメージ構成にすごく参考になると思います。
逆に、まだ絵をどう描いていいかわからない人はちょっと難しい気がします。
大体、絵を書いて数年以上って人にはすごくためになる本と思います。
自己流だけの絵に行き詰ってる気がする方に是非。
なお、個人的には腕の変化が書いてあるのがすごく助かりました。
意外と重要部分なのに書いてある本がほとんどないので。
いい本だけど、内容の情報がレベル高すぎるところあるので、星4つで。
初心者だと、立体よりも見かけの形を整えようとするだけで終わってしまうかもしれません。