圧倒的な解像感 (2層 AVC DTS-HD MA5.1ch) おすすめ度
★★★★★
既発売中のBlu-ray『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』の続編となる。
ストーリー的にはアメコミ原作作品群の中では軽い印象。
繰り返される同じギャグが少々五月蝿く感じる。
前作に続きトーチ(クリス・エヴァンス)のやんちゃぶりと成長は楽しい。しかし今回はこの4人の活動よりも、むしろ「シルバーサーファー」とゆうキャラクターが魅力的である。
このシルバーサーファーは、アメコミ界では良く知られた人気のヒーローらしく、『クリムゾン・タイド』の中でも熱く語られていたりする。是非、スピンオフとしてこのシルバーサーファー主体の映画も製作して頂きたい。
PHL(パナソニックハリウッド研究所)にてオーサリングされた今作は、非常に高い解像度。特に冒頭と終盤における「地球を飲み込もうとするモノ」の描写、クレーターの解像度は圧巻である。立体感・奥行き共に見事。
スーザン役のジェシカ・アルバのカラーリングで傷んだ髪の質まで判ってしまう。
(このブロンド似合いませんね。ネイティブ・アメリカンの血を引く黒髪と小麦色の肌のまま方がよろしいと思います)
怖いのが、元オーストラリアの首相の息子でモデルでもあったビクター/Dr.ドゥーム役のジュリアン・マクマホン。 お顔が整いすぎていて人間には見えない。
音質はクリアーで派手過ぎず迫力・サラウンド感があり良好なのだが、サウンドデザインが少し古臭い様に感じる。
ははは!これはいいですね!
おすすめ度 ★★★★★
初めてすぐ星がひとつ爆発して
駿河湾の海が凍ってから
ピラミッドに5センチ雪が積もります。
それから結婚式にヘリが落ちて
イギリスで大惨事目前まで行って
ドイツの森でミサイル撃ちまくった後
確かシベリアから逃走して・・・
ただでさえ保存状態最悪の万里の長城を派手に半壊させて
夜の上海で問答無用に乱闘劇を展開して
日本の神社で結婚式を挙げた後
どうやら海に沈むベニスを助けに行くそうです。
とにかく退屈しません。エンターテインメント映画として最高です。
チームの正体が世に知られているためか、雰囲気が他のヒーロー物より明るく、
また背景や色使いなども明るく派手であることと、明らかに進歩した技術のお陰で
HD映画によくある「CGが浮いて見える」現象が少なく感じられます。
画質も大変いいと思います。(やれば出来るよ!フォックスたん!)
ちょっとしたトラブルで街のど真ん中でヒロインがヌードになるなど
日本の深夜アニメみたいなノリも健在ですw
内容に深く突っ込まない楽しみ方が出来れば、最高のコレクションです。お勧めします!
そして最後に、ジョニー役のエヴァンスさんと(CV)神奈延年さん、最高の演技です!
概要
全身がメタリックに輝く謎の生命体が地球に飛来。後に“シルバーサーファー”と呼ばれる彼が現われてから、日本の駿河湾は凍結。エジプトには雪が降り、さらにロサンゼルスでは大停電が起こるなど、世界各国で異常現象が巻き起こる。宇宙放射線を浴びて特殊能力を持つようになったリード、スー、ジョニー、ベンの4人のメンバーからなるファンタスティック・フォーは、このシルバーサーファーのことを調べる内に、彼が現われた惑星は必ず8日後に惑星ごと滅んでいるという恐るべき事実を突き止める…。
マーベルコミックの超人気者、シルバーサーファーが登場する人気アメコミ映画化第2弾。日本ではファンタスティック・フォー自体がスーパーマンやバットマンに比べて有名ではないが、全米では大人気のアメコミなので、オープニング3日間で5740万ドルの興収を達成したとか。映画を見ればその理由はさらに納得。基本的に老若男女誰もが楽しめる痛快作に仕上がっているからだ。リードとスーの結婚問題を通して、『スパイダーマン』などが描き込んできた悩めるスーパーヒーロー話も入っているが、基本的に底は浅い。その演出がともすれば説教臭くなりがちな今回のストーリーをうまくライトな雰囲気に仕立て、結果見やすくしているのだ。何も考えずに楽しむには最適な1本。(横森 文)