明日、生きられるのだろうか・・・。 おすすめ度 ★★★★★
明日。
明日、長崎に原爆が落ちる。
その前日、
そこに生きる人々、
戦時下であり、
それが日常であり、
明日へ向う生きる力である。
結婚式、
生まれる子ども、
それもまら、日常の中の、人間たち。
明日、
明日に未来があると、
信じている。
いや、
信じるというよりも、
疑っていない。
だから、絶望なんてしていない。
物もなく、
豊かさのかけらもない生活で、
彼らは地に足をつけて生きていた。
この重さ。
この暗く、重い、物語。
忘れてはいけない、
忘れてはいけない。
各章が、数字で進んでいるのだが、
最後の章が、“0”になっている。
その数字を見たとき、
もうどうしようもなく、
胸が締め付けられるような気がした。
今を生きる僕が、
明日を疑うことなく、
生きられる力を、
持つことができるのだろうか。
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