テレビドラマ嫌いを打破した一作おすすめ度
★★★★★
三流文学が、俳優という「肉体」=形質を得ることによって、芸術に昇華される事を証明した典型的作品。とりわけ、二作目の常盤貴子が演じた儚げで、可憐な就職浪人の像が、秀逸。戦慄するほどに美麗であり、私のそれまでの硬質なテレビドラマ嫌いを、鮮烈に壊してくれた。
ドラマ自体は好きだけど・・・
おすすめ度 ★★★★☆
学生の僕には、高すぎて手が出ないよぉ~!
概要
直木賞作家、唯川恵の3本の小説を原作に、中谷美紀(第1章)、常盤貴子(第2章)、財前直美&柴咲コウ(第3章)の主演で各章全4回で送る恋愛三部作。第1章「燃えつきるまで」。恋に仕事に幸せの絶頂にいた玲子(中谷美紀)は、突然恋人に別れを告げられたことで人生のどん底に…。第2章「Party」。会社が倒産し、失業した琴子(常盤貴子)は町工場でアルバイトをはじめたのだが。第3章「彼女の嫌いな彼女」。会社のお局的存在の瑞子(財前直美)と腰掛けOLの千絵(柴咲コウ)が、一人の男をめぐって対決することになって…。
まったく異なった境遇の女たちの恋愛偏差値を横並びで比較できる構成は目新しいところ。リレードラマなので、各章の主演者が実際に顔をあわせることはないが、ニアミスが多発したりするお楽しみも。(麻生結一)