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+ BEST OF TOKYO SKA 1998-2007 +

BEST OF TOKYO SKA 1998-2007

東京スカパラダイスオーケストラ
おすすめ度:★★★★★
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たのしい
おすすめ度 ★★★★★

二ヶ月くらい、ずっと聴いています。ノリがよくてそのうえ飽きない。歌ものだけでもすばらしすぎて充分もとがとれる。しかし並び順で通しで聴くとこれまたこれですばらしい。ちょっとしたライブを見にいくくらいの楽しさがあって、曲が変わるたびにイントロのところで歓声の一つでもあげたい衝動に駆られる。なかでもスカダラ前後の流れは最高です。



終らない曲順というテーマによる茂木氏の選曲は、スカパラメンバー皆が絶賛した絶妙さだそうです
おすすめ度 ★★★★★

凄く濃密。一発録りが有名な彼らですが、一瞬にかける男達の火花が、音の緊張感に宿るカッコよさから興奮度高く伝わってきます。例えば「ルパン三世’78」。導火線に火がついて瞬く間にアンサンブルが加速してゆく中で、男の情熱もニヒルもみせてきます。単に楽曲がクールなだけでなく、演奏者達の当に魂が凄いからカッコイイんです。1秒間が更に微分されたような、短い時の中に全てが込められ高揚してゆく楽曲です。もはやインストと思うなかれ、歌手よりも歌心ある演奏が繰り広げられる今作なのです。
尚青木氏在籍時最後の音源となった「火の玉ジャイブ」や、杉村氏の書いた素晴らしい詞を今一度と収録した「愛があるかい?」等、彼らの転機となる楽曲も注目です。

一枚目。開始三曲は男らしさが過熱してゆきます。谷中氏の初作詞3。オリジナル・ラヴがジャズでしたから田島氏のダンディズム溢れる声はスカパラと相性がよいですね。マッチアップする両者の官能がキマります。一方歌モノでは珍しい一発録りを甲本氏が提言した6では各人のプライドが行間に垣間見え、後半更に濃いセッションが印象的。
一方聴き所は落ち着いたスカをみせる「Ocean〜」や、ジャズ色が濃くtpソロや開放的なピアノ等聴き所満載の「STROKE〜」。又印象的なイントロフレーズやソロのリレー、かけあいが最高の「WALK〜」です。D・フェイゲンのファンがメンバー内に多く、同曲をシャッフルのスカにしたら面白いと発案されたとか。「銀河と迷路」は茂木氏の爽やかな声にみあうライトな曲でした。

二枚目。3はバンドがChara氏の音色に合わすよう。間奏でも彼女の空気感を壊さないタッチが素敵です。5はチバ氏のアッシュな声が映えるように、ジャズの哀愁でスカが加速・増幅してゆきます。更に7も流れをうまく継ぎセンチさを永積氏が絶妙に歌います。彼の声を活かす浮遊感はフィッシュマンズの茂木氏ならではかも。
9は冷牟田氏が黒澤明、深作欣二、塚本晋也にインスパイアされ制作。そのスリルとスピードは活劇がみえてきそうです。そして11。前曲ライヴ音源のほとばしる熱からこちらへ流れを綺麗に呼び戻す冒頭のイントロは魔法のよう。奥田氏の声がホーンの艶と非常にマッチする名曲です。「ComeOn!」はユニゾン・コーラスがある意味パンキッシュで、同様のテイストは他の曲にも見られスカパラの盛り上がりに欠かせないものですね。そしてこの感覚は一枚目の1にもデジャヴしそうでした。谷中氏はラストの「世界地図」が当に「DOWN〜」への橋渡しと述べています。


概要
カッティング・エッジ移籍後の10年間の軌跡をまとめた2枚組ベスト盤。とはいえ、一連の<歌モノ>シリーズをはじめとする単なるシングル・ヒット集に終わらず、ライヴで人気の高いインスト・ナンバーや未発表曲「WALK BETWEEN RAINDROPS」(ドナルド・フェイゲンのカヴァー!)、「White Light」のライヴ・ヴァージョンなど、ヴァラエティに富んだ選曲がポイントで、実際にスカパラのライヴを観ているような構成なのも楽しい。裏打ちリズムの"スカ"を基本としながら、日本のロック・シーンに確固たるポジションを築いた彼らの魅力が、そのライヴ感あふれるサウンドにあることを再確認させてくれる決定版だ。(木村ユタカ)

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