ハンス・ジマーが一杯おすすめ度
★★★★★
ロシアで起きたクーデターで核ボタンを握
った極右政党を核ミサイルによる先制攻撃
で打倒せよとの密命を受けた米潜水艦アラ
バマ艦内が舞台という架空戦争サスペンス。
指揮系統のトラブルで艦長(J・ハックマン)と副
長(D・ワシントン)が対立。こちらもクーデター騒ぎ
という実に面白い設定。このスリリングな
サスペンスをハンス・ジマーの音楽が絶妙
に盛り上げてくれる。濃厚でダイナミック、
いかにもハンス・ジマー的な素晴らしい作
品です。
「筋肉番付」はちょっと記憶にありません
でしたが結構あの高揚感のあるフレーズっ
てテレビで使われてますね。でもハンス様
は最も聞きたいあのフレーズをなかなか聞
かせてくれない。それがまたハンス様的で
良い所なのです。「グラディエーター」で
のあのフレーズもそうですよね(笑)。
また男性コーラスを実に上手く使って重厚
で緊張感のある音楽にしてます。
その中で穏やかで聖教音楽の様なNo.3
「LITTLE DUCKS」は緊張感の中にも安らぎ
を感じさせる。最後のア~メ~ンが印象的。
聴き応えのある濃厚なサントラです。長い
クラシックを聞くつもりで是非聴いて見て
下さい。お勧めです。
ハンス=ジマーの名を知らしめた一作おすすめ度
★★★★★
ハンス=ジマーはジョン=ウィリアムズと肩を並べるまでに成長したコンポーザーとして、現在のハリウッドでその地位を築きました。
特徴として、非常に重厚な楽曲で映画の肝の部分を盛り上げながらもシーンの邪魔にならず、その上その音楽が忘れられずに残ってしまうという音楽を作ることが多いです。
クリムゾンタイドのスコアは「筋肉番付」という番組内で使われていたため認知度は高いですが、もともとあの部分がかかるまではかなりの時間を要しています。
映画音楽でここまで長いスコアを書く人も珍しいですが、それだけ地力があるということの証明なのでしょうか?
とにかく、作品の持つ重苦しさと閉塞感、荒々しさは全て映像とシンクロしていて、見ている人に臨場感を叩き込んでくれます。
メイインタイトルの格好よさだけでも購入の価値ありですが、若干重い楽曲群であることも否めません。
ハンス=ジマー好きならぜひ購入の一品です。