素晴らしいワールド・ミュージックおすすめ度
★★★★★
チンギス・ハーンをテーマにした歴史シュミレーションゲームの傑作「蒼き狼と白き雌鹿」サウンドトラック。TV番組のBGMで既に広く知られた大島ミチルがモンゴルに取材して作り上げた、ワールドミュージックの域に達した名盤。(ライナーノーツには取材の様子が詳しく書かれている。)
モンゴル独特の歌唱法・ホーミー(1人で2つの旋律を歌う)や馬頭琴といった、モンゴル音楽の基本はもちろん取り入れられている。最後に収録された「我が祖国」は、モンゴルの人々にとっては、日本人にとっての「赤とんぼ」などの童謡と同じく、誰でもが知っている美しくしみじみとした旋律。このCDはモンゴル音楽入門編としても最適だ。(中盤から後半にかけて、似た様な曲が続いてしまうのがやや気になるが。)
ゲームミュージックの域を超えた一枚。入手困難だがモンゴルファン、このゲームのファンには見逃せない。