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 ヒート アイランド |
スピード感ある展開、ユニークなカット割りとカメラワークで、良く言えば邦画版「スナッチ」又は「ファイト・クラブ」だけど、ご都合主義、ありえないような偶然が目立つのと、サスペンス的に緊張感が薄く、笑いの部分でハズシているのも多かった。
若者グループの中では知っているのは北川景子くらいで、主演の城田優以下ほとんど知らない若手俳優ばかりで、演技も可もなく不可もなくといったところでしたが、脇の役者人のキャスティングが大成功。 ストイックな強盗団に、伊原剛志、松尾スズキ、細川茂樹。渋谷のヤクザの若頭に豊原功補。コテコテの大阪ヤクザ近藤芳正。不気味な南米マフィアにパパイヤ鈴木と谷中敦（東京スカパラダイスオーケストラ）等、好演が目立った。 それにしても、実力派・個性派キャストをよくも集めたものと感心しますよ。それぞれピッタリ役にはまっています。視点を変えて彼らを中心にして見れば面白いかも。特に、関西ヤクザの近藤芳正と東京ヤクザの豊原功補が笑わせてくれます。 一見何も繋がらない人達が、ある一つの”モノ”を中心にドンドン巻き込まれていく面白さ。それと、最初から色んな所に張ってある伏線もとりあえずキレイに回収してくれます。ただ、こういう笑いありのサスペンスの場合、死者が出ないというのが基本だと思うのですが、その点をハズシていたり、突っ込みどころは多いです。まぁ、観終わった後のスッキリ感はあるかな。 |
 ワイルド・ソウル〈下〉 (幻冬舎文庫) |
アマゾンで生まれたケイは、日本政府の「棄民政策」によりアマゾンの奥地で朽ち果てた両親の復讐を決意する。
ノンストップで展開する社会派クライム・サスペンス。 2005年にNHKで放送された『ハルとナツ』を見て以来、ブラジルに移民した日本人たちの苦労話には興味を持っていましたが、本作で描かれる、国家的な詐欺にも等しい「棄民政策」の実態にはさらに大きな衝撃を受けました。彼らのアマゾンにおける過酷な生活が、非常に綿密に描かれており、著者の綿密な取材の成果が伺えます。 復讐劇というと、通常はどす黒く陰惨なものになりがちですが、本作の主人公・ケイはどこまでも能天気で明るく、暗いイメージを感じさせません。彼らの復讐劇のなんとからっとしていることでしょう！主人公の恋人役の貴子も、いわゆる「ツンデレ」で非常にいい味を出しています。これらの登場人物たちの魅力により、本作は、単に社会派作品としてだけではなく、エンターテイメントとして一級の仕上がりになっています。 主人公たちの復讐の大義に感情移入しつつも、読者にさわやかな読後感を残す良作。そして、日本政府のあり方についても考えさせられるようなすばらしい作品。まだ読んでいない方には是非ともおすすめしたいです。 |
 ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫) |
読みやすく、読後もすがすがしい。 キャラがしっかりたっていて飽きません。 ブラジルに行きたくなりました。 自分が生きているか自問自答しました。 貧乏臭い人生をおくらないようにしなければいけない。 身につまされました。 |
 借金取りの王子 |
「君達に明日はない」を読んだ読者なら、
是非読んで欲しい１冊。 同作家の長編作品と比較すれば物足りない との評価レビューも多いが、本作品はあく まで短編のエンターテイメント作品として 読むならば、面白いという評価に値する。 主人公とヒロインの関係も気になるところ だが、そのあたりに触れた作品も登場する。 標題の作品はいわゆるゲストが主人公的な 内容となっているが、涙をさそう素晴らし い作品となっている。 各作品で多様な職種の多様な人生を垣間見 れるという点で評価した。 性描写については、一話完結の見地から見 れば、１つのエッセンスとして書かれてい るような気もするので、それにより、リア リティーが増すのであれば、取り立てて多 くのレビューが指摘しているように不必要 と大騒ぎする程の内容とも思えない。 次回作以降の内容で、本作品の真の評価が 問われると思われる。 |
こんな 垣根涼介 の夢を見た！
テレビのバラエティ番組でも活躍中の 垣根涼介。さて、この系譜を正統に受け継ぎ、ほど良い脱力感を楽しませてくれるアルバムが登場した。
「次着るのは結婚式のときかも」。ファンは熱心にシャッターを切っていた。
ほうほう、ようがんばってますなあ。ようするに、
『 欲しいと思うものを買うな。必要なものだけ買え。 』（ カトー ）
なんだか納得。
ワイルド・ソウル (単行本) 垣根 涼介 (著)
ワイルド・ソウル (単行本) 垣根 涼介 (著). |Vintage KIQS|iAudition-blog2|イズサウンド|RADIO UNDERGROUND|POGO77RECORDS|斉藤亜実|顔文字(アニメGIF)恋のダウンロード♪ふったりパレード♪(^^)v|詩人、俳優、近藤善揮の独り言|瀬戸際の踊り子 ♪,・`* ...
垣根涼介『クレイジーヘヴン』
読了。 ☆☆／５点中 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 孤独な胸の内に自己破壊にも似た狂気を隠し持つ、サラリーマンの坂脇恭一。ひょんなことから、チンピラ中年ヤクザ・市原の美人局をしている23歳の田所 ...
酒と読書と落ちたセミ
垣根涼介は、映画にもなった「ヒート アイランド」、その続きの「ギャングスター・レッスン」ほか「君たちに明日はない」や「午前三時のルースター」など若者の現代の裏の姿をテーマに書いている。近頃若い人中心に人気のある作家です。 ...
午前３時のルースター／垣根涼介
大傑作「ワイルド・ソウル」同様、スピード感あふれる展開とほろりとさせる人間関係とカタルシス、これが垣根作品の本領だと思う。 午前三時のルースター (文春文庫), 午前三時のルースター (文春文庫) (2003/06) 垣根 涼介 商品詳細を見る ...
垣根涼介「ヒートアイランド」(BlogPet)
きりりの「垣根涼介「ヒートアイランド」」のまねしてかいてみるね 「暮夜に雨はやんでいた……」描かれる渋谷”であるような強さとカオル抜群のそれと少しだけ違う場所に作ったプロフェッショナルな強盗達が強奪した架空の金はかなうものがしたその金を ...
借金取りの王子 ／ 垣根涼介
作者: 垣根 涼介; 出版社/メーカー: 新潮社; 発売日: 2007/09; メディア: 単行本. 「君たちに明日はない」の続編。 前作よりも、リストラ対象者の人物像が深い。 特に表題作の「借金取りの王子」 真介は出てないのかと思うほど脇役（笑） ...
垣根涼介『君たちに明日はない』
垣根涼介さんの作品を多く読んだ訳ではないが、「性描写がいらない」「人間薄っぺらい」だとか色々言われてるみたいだが、確かに感情移入しにくい人物を中心に置くなあって印象はある。 かと言って憧れ性があるかと言えば微妙だ。 ...
『ヒートアイランド』成長する逞しい男は眩しい。女には分からないか…
高村薫みたいな作家もいるのだから、きっといるのでしょうが、「真夏の島に咲く花は」「君たちに明日はない」などから読み始めた方は、垣根離れしてしまいそうな気もします。垣根涼介は明らかに２つの路線を持っていますが、今後の彼はどう進んでいくの ...
垣根涼介「ラティーノ・ラティーノ！」感想。紀行文。2008年06月12日読了。
垣根涼介の最高傑作といわれている「ワイルド・ソウル」は、尋常ではない過酷な暮らしを強いられたアマゾン入植者たちの二世三世が、入植を奨めるだけ奨めて何の支援もしなかった無責任な外務省を懲らしめる物語である。「ワイルド・ソウル」は、現代を ...
垣根涼介「午前三時のルースター」感想。冒険小説。2008年06月14日読了。
垣根涼介のデビュー作となる本書。第１７回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞とのこと。サントリーミステリー大賞受賞作は、当たり前と言ったら当たり前なのだがミステリ寄りの作品が受賞すること多く、個人的にミステリが好きではない私に ...